ネットで検索していたら目に入ってきた「一の瀬焼 春の陶器まつり2026」の案内。一の瀬焼の文字を見て、懐かしさが甦ってきました。
10数年前に陶芸好きな仲間と1泊2日の九州旅行をした時のことを思い出しました。
日田の宿で聞いた「一の瀬焼」の名

1日目はメンバーの一人が懇意にしている小石原焼の嘉元を訪問。そして民芸で有名な小鹿田焼を存分に堪能し、日田市内の旅館に泊まりました。
朝のひとことが変えたスケジュール
日田の旅館で朝食を済ませた際、何気なく宿の方に「この近くで他にも焼き物をやっているところはある?」と尋ねてみました。
返ってきた応えは「一の瀬焼」という名。

初めてきく名前でした。
その日の大まかな予定は決まっていましたが、場所を聞くと「車で15分ほど久留米方面へ走れば着く」とのこと。
筑後川沿いの分かりやすい道だと聞き、「それなら迷わず行けそうだし、ちょっと寄ってみようか」と、私たちは予定になかった寄り道をすることに。
途絶えた歴史と唐津からの再興
久留米方面への国道210号線から南へちょっとそれたところに一の瀬焼はありました。
訪れて分かったのは、一ノ瀬焼は一度廃れていたこと。その後唐津から移ってきた職人たちによって再興され、今の一の瀬焼があります。
再興当初は唐津焼の雰囲気が強かったかもしれません。でも今は独自色のある産地となっています。
丸田窯で起きた「糸がつながる」奇跡
数ある窯元の中で、私たちが偶然足を踏み入れたのが「丸田窯」さんでした。
※「久良木陵太」さんのYouTube動画を引用させていただきました。一の瀬焼の美しい質感が伝わります。
全国でも珍しい「塩釉」との再会
そこで出会ったのは、全国でも非常に珍しい「塩釉(えんゆう)」の作品たち。 塩釉でパッと思いだしたのが山口県光市の「岩屋快山窯」さん。
塩釉はとても珍しかったので茶碗を購入した記憶がよみがえりました。
点と点がつながる瞬間
丸田さんに「以前、山口県光市の岩屋快山窯さんで塩釉を見たことがあって……」とお話しすると、返ってきた言葉に驚愕させられました。
「ウチで学ばれた方です。」



これはビックリするわ。鳥肌ものね!
一の瀬焼という存在すら知らなかった私が、とっさに出かけて、たまたま入った窯元が、かつて感動して手にいれた器の「源流」だったとは。
ひょんなところから糸がつながったあの不思議な感覚は、本当に感動しました。今でも鮮明な記憶として私の中に残っています。
【イベント情報】一の瀬焼 春の陶器まつり2026
10数年前はこういったイベントの情報も持たずに訪れた一ノ瀬焼。偶然見つけた丸田窯でゆっくりしたので、他の窯元さんは訪れずにそのまま帰宅の途に就きました。
前もって陶器まつりのことを知っていたらもっとゆっくりしていたかも。今年のGWも「一ノ瀬焼 春の陶器まつり2026」が開催されます。
- 日程: 2026年5月3日(祝)〜5月6日(振休)
- 場所: 福岡県うきは市浮羽町 一の瀬焼 各窯元(丸田窯、田中窯、雲水窯など)
- 内容: 各窯元での新作展示販売、お買い得品の販売など
- 詳細情報: うきは観光みらいづくり公社
「15分なら」とハンドルを切った先で待っていた、一生ものの思い出。 決して大きな焼き物の産地ではないけれど、魅力的な作品を作られている窯元さんがおられます。
中でも丸田窯の「塩釉」は一見の価値あり。今年の連休、お気に入りの一品を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。





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